求人媒体に頼らない採用へ——文章では伝わらない「社風の良い会社」をSNSで可視化

なの花交通バス株式会社

概要

なの花交通バス株式会社さまは、千葉県を拠点に貸切・高速・路線・送迎の各バス運行やハイヤー事業、旅行業などを幅広く展開している会社です。企業認知の拡大と採用力向上を目的に、LINE運用やInstagram・TikTokでのショート動画活用を開始し、採用に向けた新たな接点づくりに取り組んでいます。

課題
  • 求人媒体や人材紹介に多額の費用をかけても、採用につながりにくい
  • 企業の認知度が低く、会社の魅力や雰囲気を求職者に十分伝えられていない
  • SNSを活用したいものの、社内に運用ノウハウやリソースがない
支援内容
LINEとSNSのショート動画を活用し、企業の認知拡大と採用力を強化 なの花交通バス株式会社様のLINE(Lステップ)運用と、Instagram・TikTokマーケティングを支援しました。

LINEの配信設計から、ショート動画の企画・撮影・編集・投稿・分析まで一貫して対応。実際に働く社員や社内の雰囲気を動画で可視化し、文章だけでは伝わりにくい企業の魅力を求職者へ届けました。

Approach

なの花交通バス株式会社 運輸事業部長の根本氏に、LINE(Lステップ)、Instagram・TikTokマーケティング支援導入の背景と成果についてお話を伺いました。

「新しい採用手法が必要」——依頼のきっかけは採用コストと認知不足への危機感

ーまず、メイクリードへの相談に至った背景について教えてください。

根本氏:大きく2つの課題がありました。

1つ目は、採用コストに対して結果が出ていなかったことです。求人掲載や人材紹介は価格帯が高く、年間で何百万円というコストがかかっていました。それにもかかわらず、一人も採用できない年もありました。2022年・2023年は、1年間で採用できたのが1人か2人という状況です。多い年でも5名には届かない。費用対効果の低さは明らかでした。

2つ目は、会社の認知度の低さです。求人への応募を増やすには、そもそも会社を知ってもらうことが必要です。当時取り組んでいたのは、チラシの折り込みや新聞広告、ホームページを通じた検索広告程度で、認知を広げる手段がほとんどありませんでした。

ーその中で、SNS活用という方向性はいつ頃から意識されていたのでしょうか。

根本氏:4〜5年前には、すでに企業のショート動画が出回り始めていて、私自身もよく見ていました。運転士の魅力や社内の雰囲気を伝えるには、動画が一番わかりやすい手法だと感じていましたね。ただ、それを自社でどう実現するかという具体的な手段が見つからないまま、ずっと温めていた状態でした。

ー認知を広げる手段として、SNS以外に試みたことはありましたか。

根本氏:チラシや新聞折込みのほかに、検索エンジンの広告枠も一度か二度活用したことがあります。お問い合わせをいただくこともありましたが、年齢層の高い方が多く、採用手法としては難しいと感じていました。

特に、紙面の求人情報だけでは、運転士の魅力や会社の雰囲気を伝えきれない部分がどうしてもあります。だからこそ、SNSやショート動画を通じた発信で、求人媒体に頼らない採用の入口をつくっていきたいという思いがずっとありました。

なの花交通バス様インタビュー画像

「バス会社のLINEに登録してもらえるのか?」不安から始まった新しい採用施策

ー求人媒体に頼らない採用手法を模索される中で、メイクリードからLINE(Lステップ)の提案を受けたときは、どのように感じましたか?

根本氏:もともとSNSやデジタルマーケティングには興味があったので、前向きに聞くことができました。

何より、久しぶりに新しいことに挑戦する感覚で、ワクワクした気持ちもありました。当時は今ほど、SNSを活用した広告や求人手法の提案は多くありませんでした。そういう意味でも、メイクリードさんから声をかけていただいたタイミングは大きかったと思います。

ーLINE(Lステップ)を採用に活用することへの不安はありましたか?

根本氏:一番不安だったのは、バス会社のLINEアカウントに本当に登録してくれる人がいるのか、という点でした。

飲食店であれば、LINEの友だち登録でクーポンをもらえるようなメリットがありますよね。当社のような一般企業、しかもバス会社のLINEに特典がなくても登録してもらえるのかが不安としては大きかったです。

LINEの友だち登録で本当に会社の認知が広がるのか、その仕組み自体も、当時は十分に理解できていませんでした。

ただ、最終的には「新しいことをやってみよう」という思いが強かったです。求人媒体や人材紹介だけでは結果が出にくい状況でしたし、新しい手法に取り組む必要があると感じていました。

ーその後、InstagramTikTokのショート動画にも取り組まれました。導入の流れを教えてください。

根本氏:ショート動画については、LINEを始めてから3〜4か月目くらいにご提案いただきました。

私自身はもともと企業のショート動画を見ていたので、LINEだけで終わるのではなく、最終的にはInstagram・TikTok、YouTubeなども含めて、SNSを活用した採用の形をつくっていきたいと考えていたんです。

もちろん最初は、LINEと動画がどうつながるのか、Instagram・TikTokとどう連動していくのかは分かっていませんでした。LINEアカウントを作って、そこに動画を載せるのか、それとも別で運用するのかも分からない状態でした。

メイクリードさんから説明を受けて、社内でも検討しながら理解を深めていき、LINEとショート動画を組み合わせた、現在の運用になりました。

ーInstagram・TikTokを始めるうえで、不安に感じたことはありましたか?

根本氏:ショート動画というと、キャラクターが強い人が出演するなど、面白さで見られるイメージがありました。なので、当社の運転士や内勤の方々が、積極的に出演してくれるのか、本当に継続していけるかの不安はありました。

ただ、メイクリードさんと一緒に進めていく中で、面白さやキャラクターだけではなく、会社の雰囲気や働く人の姿を「物語」として見せる視点もあるのだと感じました。

ーInstagramTikTokもメイクリードに依頼された背景はありますか?

根本氏:当時は、他社から同じような提案があまりありませんでした。最近では、求人媒体の会社からも、掲載とSNS運用をセットにした提案が増えていますが、当時はそこまで多くありませんでした。

ただ、やるならメイクリードさんに全部お任せしたほうが良いと思っていました。LINEと動画撮影を別々の会社に依頼するよりも、まとめてお願いしたほうがコミュニケーションコストも少ないですし、運用としてもスムーズだと感じました。

▼実際のショート動画・LINE(Lステップ)の配信・リッチメニュー

Instagram・TikTok動画が求職者の不安を解消する接点に

ー実際にLINE(Lステップ)を始めてみて、いかがだったでしょうか?

根本氏:実は、最初は本当に登録してもらえるのかという不安がありました。ただ、少しずつLINEが形になっていく中で、「これは登録してくれる可能性があるかもしれない」と感じるようになりました。

実際に、初月で100人くらいが登録してくれたんです。バス会社のLINEに登録してくれる人がいるのか、一般企業のアカウントが見られるのかという不安はありましたが、すぐに手応えを感じることができました。運用開始から2年弱ですが、3,000人以上の方々と接点を持てました。

ー採用面では、どのような変化がありましたか?

根本氏:大きかったのは、面接に来た方に当社のSNSを見てもらう導線ができたことですね。面接の最後に名刺の裏のQRコードを案内して、LINEやショート動画を見ていただくようにしています。

その効果か、複数社から内定をもらっている方が、最終的に当社を選んでくれた理由として「SNSを見て会社の雰囲気が一番良いと感じた」と話してくれることが増えました。

私たちの業界は30代後半から50代前半の方が大半で、新しい環境での人間関係に不安を感じる方も多い。面接でも「どんな方が働いていますか」と聞かれることは珍しくありません。いくら口頭や文章で「社風の良い会社です」と伝えても、なかなか伝わりきらない部分があります。

動画で実際の雰囲気を見てもらうことで、入社の決定打になりやすくなったと感じています。

採用アカウントが旅行会社からの受注にも好影響

ー採用以外での反響はありましたか?

根本氏:ありました。採用目的で始めたアカウントですが、旅行会社の担当者の方々も見てくれていると感じる機会が多くなりました。当社は旅行会社からの依頼を受けてバスを運行することも多いので、旅行会社の方々は、いわばバス会社を選ぶ側でもあります。そうした方々が、当社のLINEやSNSを見てくださっているんです。「LINE登録したよ」と声をかけていただいたこともありました。

ー旅行会社の方々が、InstagramTikTokなどのSNSを見ることで、どのような影響があると感じていますか?

根本氏:旅行会社は、バス会社を選ぶ際に教育体制や安定運行の面も見ていると思います。優秀な営業の方ほど、そういった部分をきちんと確認されている印象がありますね。

当社の動画やLINEを見ていただくことで、会社の雰囲気や取り組みを知ってもらえる。採用向けに作ったアカウントではありますが、結果的に受注につながっている部分もあるのではと思っています。

ー採用アカウントが、営業面にも良い影響を与えているということですね。

根本氏:そうですね。採用だけに限らず、会社を知ってもらうきっかけになっていると感じます。

もともとは運転士採用を目的に作って進めてきましたが、一般のお客さまや旅行で利用される方、旅行会社の方が見てくださる可能性もあります。採用アカウントとして始めたものが、会社全体の周知や認知拡大にもつながっている。そこは想定していた以上の変化でした。

ゴールは内製化——自社発信で採用できる組織づくりへ

ー今後、デジタルマーケティングをどのように活かしていきたいですか?

根本氏:今後の目標は、自社でLINEやSNSマーケティングを運用し、採用につなげられる体制をつくることです。

もともと、内製化は最終目標でもありました。動画撮影や編集についても、社内で専門的に担当する人材の採用を計画しています。将来的には、自社で運用していける組織やチームをつくっていきたいです。

ー内製化を進めることで、どのような採用体制を目指されていますか?

根本氏:今も求人媒体や人材紹介は一部使っていますが、そこに頼らず採用できることが一番の強みになると思っています。

求人媒体や人材紹介に頼らず、自社の発信を通じて求職者と接点をつくる。そうした採用体制を築いていければ、採用活動の大きな強みになると感じています。

ー現在はメイクリードに運用を依頼されていますが、社内工数についてはどのように感じていますか?

根本氏:当社の工数はほとんどかかっていません。特にInstagram・TikTokは企画から動画撮影、編集、投稿、分析まですべてメイクリードさんが対応してくれます。LINE(Lステップ)運用と、動画で担当者が分かれているので、それぞれ専門的な視点で提案や運用を進めてもらえるのも非常に心強いです。

LINEからの問い合わせ後は私の方で対応していますが、そこは一般的な求人媒体と変わらないので、負担には感じていません。むしろ、LINEのほう方がレスポンスは早いと感じます。求職者にとっても、普段使っているツールなので抵抗が少ないと思います。

ーメイクリードの担当者の印象についてはいかがですか?

根本氏:こちらの都合や急なスケジュール変更にも柔軟に対応していただいています。定例ミーティングでも、毎回ブラッシュアップした内容を提案してくださるので、非常に満足しています。

動画撮影についても、メイクリードのスタッフさんが毎回当社まで来てくださいます。当社の運転士たちとも、打ち解けて自然なコミュニケーションを取ってくれています。どのような動画が良いのか、私たちだけではなかなか新しい発想が出ないので、プロの目線で提案していただけるのはありがたいですね。

ー最後に、メイクリードの支援はどのような企業に向いていると感じますか?

根本氏:「LINEやSNSをやってみたい」「うちには面白い社員がいるのに」と感じている企業には、潜在的なニーズがあるはずです。何から始めればよいか分からない、SNSを活用したいけれど社内にノウハウやリソースがない企業にとってメイクリードさんの支援は相性が良いのではと感じます。

ー採用の新しい体制づくりに向けた展望がよく分かるお話でした。貴重なお話をありがとうございました。

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